2019年 SMBCシンガポールオープン

「やっぱり勝ちたかった」藤本佳則は全英の切符

2019/01/20 17:23
藤本佳則は16アンダー2位タイで終え「全英オープン」の出場権を手にした

◇国内男子&アジアンツアー◇SMBCシンガポールオープン 最終日(20日)◇セントーサゴルフクラブ (シンガポール)◇7403yd(パー71)

1961年から続く「シンガポールオープン」の最終日。首位から出た29歳の藤本佳則は4バーディ、1ボギーの「68」でプレー。16アンダー2位タイで終え、1976年の内田袈裟彦(うちだ・けさひこ)以来の、同大会での日本人優勝とはならなかった。「2打足りなかったけど、4日間いいゴルフができていた」と気丈にふるまうが、心境を問われ「やっぱり勝ちたかったのが本心」と悔しさを押し殺した。

3番でバーディを先行させたが、「風に対するボールコントロールが難しかった」と5番でボギーを喫した。後半12番で4mを沈めると、13番では2打目を1mにつけて連続バーディとし、一時は首位のジャズ・ジェーンワタナノンド(タイ)に1打差に迫り「“ワンチャン”あるかも」と思った。

最終18番(パー5)を2打差で迎え、「イーグルをとれば、まだあると思った」が、ジャズが2打目をピン上2mにつけた時点で「もうないなと思った」と振り返る。「(ジャズは)いい球を打っていた。すばらしい選手」と23歳の勝者をたたえた。

大会には7月のメジャー第3戦「全英オープン」の出場枠が割り当てられており、12位タイまでの上位4人(有資格者を除く)が北アイルランド・ロイヤルポートラッシュへの切符を手にする。「全く考えてなかったんですけど、メジャーに出られるのは久しぶりなので、今年はもっと頑張りたい」と、2012年以来の大舞台に意気込んだ。

最終日をトップ(タイ含む)でスタートしたのは、今大会を含め8度あるが、優勝したのは2回だけ。それでも「(状態が)良かったからこういう結果になっていると思うので(この調子を)続けていきたい」と前を向いた。(シンガポール・セントーサ/柴田雄平)

2019年 SMBCシンガポールオープン