2019年 SMBCシンガポールオープン

妻の「行けば?」で一念発起 藤本佳則は結婚5周年

2019/01/19 21:54
7番(パー5)でイーグルを奪取し歓声に応える藤本佳則

◇国内男子&アジアンツアー◇SMBCシンガポールオープン 3日目(19日)◇セントーサゴルフクラブ (シンガポール)◇7403yd(パー71)

2013年以来となるツアー3勝目を狙う藤本佳則が1イーグル4バーディ、1ボギーの「66」をマーク。通算13アンダーとし、単独首位で最終日を迎える。2日目まで日没サスペンデットが続いたが、藤本ら3日目の最終組は午後7時過ぎ、薄暗い中でホールアウト。開口一番「終わって“めちゃめちゃ”良かったです」と安どした。

4番でバーディを先行させた。5番でバンカーに入れ、この日唯一のピンチとなったが、寄せきってセーブした。7番(パー5)では残り270ydの2打目をUTでピン手前1.5mにつけイーグルを奪い、ギャラリーの歓声を誘った。「完璧でした。あんな球打てると思っていませんでした」と自賛した。

昨年12月の「日本シリーズJTカップ」を4位で終え、オフに入った。筋力トレーニングを中心に行い「ゴルフをできる状態じゃなかった」という。この大会に出場するかも「半々くらいで悩んでいた」と話すが、12月中旬に妻が発した「行けば?」という言葉で一念発起した。

「できすぎです。たまたまです」と謙遜する一方、「世界の選手と回れるのは楽しい」と上機嫌な藤本。今月は、東北高ゴルフ部の一つ先輩の一般女性と結婚してちょうど5周年だ。「大きな1勝」を記念に持ち帰りたい。(シンガポール・セントーサ/柴田雄平)

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