石川遼が大会2勝目へ2位浮上 「選手会長1年目は大変」を払しょくしたい
◇国内男子メジャー◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目(30日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)
首位と3打差の7位から出た石川遼が6バーディ、4ボギーの「68」でプレー。通算4アンダーで2位に浮上した。
「前半はちょっとバタバタした」と前半1番のティショットを大きく右へ曲げると、ボールは崖下へ。3打目のアプローチでピンそばまで寄せたが決めきれずボギーを先行させた。6番(パー5)、7番で連続バーディ、さらに9番で長いフックラインを決めてバーディを奪い2つ伸ばして折り返した。
その後は「10番でいいティショットが打てたし、12番、13番、14番あたりが我慢できた」と振り返る。16番(パー4)では残り90ydの2打目をあわやカップインのスーパーショット。キャディとハイタッチした。
2013年から15年に池田勇太が、16年から17年は宮里優作が務めてきた選手会長のバトンを今季から受け取った石川。「(アメリカを主戦場にしていたため)優作さんは去年半年、勇太さんの3年間の大変な部分をそばで見ていたわけではないけど、お二人とも『1年目は大変だった』と言っていた」と明かす。
池田は就任1年目の13年に「マイナビABCチャンピオンシップ」で勝利したが、宮里優作の就任1年目は未勝利に終わっている。「プレーしているときは自分が選手会長だというのは関係ない。(ただ、優勝して)そういうのを払しょくしたいという気持ちはある」と話す。
3日目はアジア人唯一のメジャー覇者Y.E.ヤン(韓国)、今季の賞金ランキングトップを走る今平周吾とともに最終組からスタートする。「素晴らしい二人と一緒に回れる。自分も同じように集中力を保てるか」と2015年以来、3年ぶりとなる大会2勝目に意欲を見せた。(東京都稲城市/柴田雄平)