2018年 ダンロップフェニックス

中嶋常幸が5カ月ぶりにレギュラー参戦「オレはまだやる」

2018/11/14 07:30
中嶋常幸は今年もホストプロとしてダンロップフェニックスに出場する

◇国内男子◇ダンロップフェニックストーナメント 事前情報(13日)◇フェニックスカントリークラブ(宮崎)◇7027yd(パー71)

10月に64歳になった中嶋常幸が、思い出の試合で約5カ月ぶりにレギュラーツアーに参戦する。6月の「日本ツアー選手権森ビル杯」以来の登場だ。

海外のトッププロを招待してきた現行の「ダンロップフェニックス」の初開催は1974年。以降、85年に日本人選手として初めて大会を制したのが中嶋だった。年を重ねても「やっぱり大事な試合だから、大事に回りたいね」という気持ちは今も同じ。「期待できるような成績は厳しいと思うけれど、自分の中でこれなら納得できるというプレーをしたい。本人が納得しないとお客さんは納得しないからね」と静かに意気込んだ。

開幕2日前は精力的に練習ラウンドを行った。「若手にはこんなに(飛距離で)置いて行かれるのか…と思ったけれど」と苦笑いしながら、「コースのことやスイングのこと、いろんなことを聞いてくる。教えると、すごく喜んでくれる。刺激になるね」と目を細める。選手からも記念撮影をお願いされるのがレジェンドの宿命。「(最終)18番では写真撮影会だよ。いよいよ引退させるのか…と。『オレはまだやるぞ』みたいなね」

予選ラウンドは市原弘大、そして50歳になった手嶋多一と同組になった。「唯一、ベテランの心が分かってくれる人だから。最高の組み合わせだと思っている」と周囲を笑わせた。(宮崎県宮崎市/桂川洋一)

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