「本当に勝ちたい」石川遼はティショットに収穫の4日間
2018/10/14 17:24
◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 最終日(14日)◇横浜カントリークラブ(神奈川)◇7257yd(パー71)
35位で最終ラウンドを迎えた石川遼は、最終組から3時間ほど前のスタートながら大勢のギャラリーを引き連れてティオフした。1イーグル4バーディ、4ボギーと今週初の60台となる「69」とし、通算2アンダーの20位で今年のナショナルオープンを終えた。
初日から日替わりだったパターはこの日、3日目に続いてエースパターの「オデッセイ ix #9 プロトタイプ」を投入。序盤の1番、3番とファーストパットを2mほどオーバーさせて3パットボギーを喫したが、“それならば”と言わんばかりに、4番(パー5)ではグリーンの外からスーパーショットを披露した。グリーン右手前のガードバンカーから、約25ydの3打目を直接カップに沈めてイーグル。「最高のショットだった」と万歳をしてギャラリーの歓声に応え、それまでの重い空気を一掃した。
パットは「6番くらいから修正できた」とその後、安定感を取り戻した。「やっぱりエースパターはいいなと思う」と強い信頼を吐露した。
今週の一番の収穫は「4日間を通してミスが少なかった」というティショットだ。高いティアップで高弾道を打つ練習を取り入れることで、ダウンブロー気味だった1Wの軌道を修正し、安定性が増したという。
「本当に勝ちたいです」。例年、調子を上げてくる秋口に入り高まる優勝への思い。2016年8月「RIZAP KBCオーガスタ」から遠ざかっているタイトルへの渇望は強まるばかりだ。(神奈川県横浜市/塚田達也)