エースで踏みとどまった優勝争い 岩田寛がバンザイ
2018/09/22 18:40
◇国内男子&アジアンツアー共催◇アジアパシフィック ダイヤモンドカップ 3日目(22日)◇武蔵カントリークラブ・笹井コース(埼玉)◇7060yd(パー71)
岩田寛が1バーディ2ボギーで迎えた前半9番(パー3/212yd)で、「人生10回目」のホールインワンを達成した。アゲンストの中、4Iで振りぬくも当たりは薄く、イメージよりも低弾道の打球にティグラウンド上で落胆したという。「奥にこぼれたと思った」が、手前4mに着弾したボールはカップに吸い込まれ歓声が起こった。思わず両手を挙げ、同組の池田勇太らとハイタッチを交わした。
グリーンに到着し、カップから拾い上げたボールはギャラリーの方へ投げた。「ぼくが持っていても誰も喜ばないので」と自虐的に話す。アルバトロスの経験もある岩田だが、「ミスが決まったのは初めて」。“まさか”の1打に「そりゃ嬉しいですよ」とご満悦だ。
序盤から「パターも決まってくれなくて、きつかった」と2ボギーを先行させ、池田に首位を譲った。だが、3日間で最もショットの感触が悪い中で「71」と落とさなかった。単独首位から通算8アンダーの3位タイに後退したが、首位とは4打差と優勝争いに踏みとどまり、2015年「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」以来のツアー通算3勝目に望みを残した。
最終18番で2打目をグリーン奥にこぼしボギーにしたが「悪いなりに、オーバーにしなかったので」と前を向いた。「あす回ってみて、上がりの何ホールかで」と池田を追う最終日を見据えた。(埼玉県狭山市/林洋平)