2018年 KBCオーガスタ

海外転戦は一段落 川村昌弘が今週「頑張りたい」理由

2018/08/23 18:57
川村昌弘はトップと2打差で第1ラウンドを終えた

◇国内男子◇RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 初日(23日)◇芥屋ゴルフ倶楽部(福岡)◇7151yd(パー72)

5年ぶりとなるツアー2勝目を狙う川村昌弘が5アンダーの5位タイと好発進を決めた。アイアンショットへの不満を口にしながら、7バーディ、2ボギーの「67」をマーク。トップと2打差につけ、今大会の“ひとつの目標”に向けて上々の滑り出しとなった。

「ティショットが良かったですね」と納得した要因のひとつが、今週から投入した新しい1W(タイトリストTS3ドライバー)。7月にはすでに手元にあったが、夏場の「全英オープン」(39位)、欧州ツアーの「フィジーインターナショナル」(67位)を終えてから、ようやく実戦投入を決めた。2連続バーディを決めた後半6番(パー5)では第2打を7Iで打てた。4つのパー5をすべてバーディとするなど、ロングゲームが安定した。

世界を巡る旅人ゴルファーは今年ここまでに28カ国を訪れた。後半戦は日本ツアーをメインにするつもりだが、今大会は来年の仕事場を決めるにあたって重要な4日間でもある。

8月29日時点での賞金ランキングで15位以内(現在15位)を確保すれば、来年度の欧州ツアー出場権をかけたQスクールで最終(3次)予選会(11月10日から/スペイン)から参戦できる(上位から希望者3人まで)。この条件を外すと、2次予選会(11月2日から/スペイン)からの登場となる見込みから、今大会の重要度は高い。

ティオフ時に各選手が自ら選んだ登場曲が流れる大会。川村は「Slow&Easy」(平井大)を選んだ。全英終了後の欧州旅行で、何度も聞いたとか。「幸せは『作るもの』じゃなくて『気づく事』なんだって」という歌詞が良かった。そうやって生きていきたいなって」。穏やかな心持ちではあるけれど、目指すものは大きい。(福岡県糸島市/桂川洋一)

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