2018年 セガサミーカップ

首位・上井邦裕に災難続き 左腕骨折の次は右ひざに水

2018/07/07 08:31
手負いの体で首位発進とした上井邦裕。右ひざには水が溜まっている状態

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 2日目(6日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)

7バーディ、1ボギーの6アンダー「66」で首位タイ発進した上井邦裕は「先週のはじめから右ひざに水が溜まり、今週は腫れた状態。足が曲がらず、ラインも読めなかった」と浮かない表情で明かした。「読まずに打ったのが良かったのかな(笑)」というパターが冴えて好発進につなげたが、故障への不安は消えないままだ。

強まる痛みで今週の欠場も覚悟しただけに、初日の雨天中止は「幸いだった」。病院には行っておらず、ひざには水が溜まったまま。アイシングを施してはいるものの痛みと腫れは引かず、この日はサポーターとテーピングでひざを固め、痛み止めを服用してプレーした。

ショット時には「体を自然とかばって反応するから変な球が出る」としながらも、「軽く振っているからかな。アイアンは真っすぐ飛んだ」と次々とチャンスを作った。前半11番で50センチにつけてバーディ発進とすると、14番で2m、15番で3.5mにつけて連続バーディ。後半4つのバーディも、3つは3m以内につけたものだ。初日は静養につとめたホテルの部屋で「ずっとパター練習をしていて、多少握りを変えてみた」ことで好感触を得たパットと、見事に噛み合った。

このオフシーズンにはトレーニング中の転倒により左腕を骨折し、痛みを抱えながら序盤戦をプレー。賞金ランキングこそ21位につけているが、故障が重なる不運に見舞われる。「なるようにしかならないから、あまり考えないようにしている。(3日目以降も)できればいいな、という感じです」と、最後まで強気な言葉は少なかった。(北海道千歳市/塚田達也)

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