2018年 ミズノオープン

最終ホールで痛恨ダボ 小林正則は惜敗に「ごめん」

2018/05/27 19:16
単独首位で最終ホールを迎えながらダボで2位。悔しさに打ちひしがれた小林正則

◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 最終日(27日)◇ザ・ロイヤル ゴルフクラブ(茨城県)◇8007yd(パー72)

言葉が見つからない、というのが正直なところだった。ミズノ契約のホストプロ・小林正則が、17番までに3つスコアを伸ばして通算2アンダーで単独首位。だが、最終18番でダブルボギーを叩いて、秋吉翔太に1打及ばず2位に終わった。

クラブハウスに引き上げてきた小林は、奥さんと2人の子供に出迎えられると、「ごめんなー」と幼子を抱き上げて謝った。小林が最後に勝ったのは2013年「日本オープンゴルフ選手権競技」。まだ2人の子供が生まれる前のことだった。

この日、フェアウェイキープ率はわずか28.6%(4/14)と乱れたが、ピンチをしのぎ、チャンスを決める粘り強いゴルフで、気付けば単独首位に立っていた。「良い位置にいたし、優勝だけ目指して、一打一打集中してやっていた」と、9番で2.5mのパーパットを沈めてガッツポーズ。「パターが良く入ってくれたし、我慢して、辛抱してやれた」と、5年ぶりの優勝にあと1ホールまで迫っていた。

だが、18番のティショットはわずかに右のラフに転がり入ると、そこはあいにくの深いラフ。出して、3打目は残り96yd。奥ピンに対して100ydを打ったはずが、アゲンストの風に戻されて段下へ。ファーストパットを2mオーバーすると、返しのパットも外して呆然とした。

「ここまで来たら優勝したかったし、ここまでできるとは思いもしなかったから余計悔しい。いままでゴルフやってきて、数えるくらいの悔しさ」と小林はいう。4年ぶり2度目の「全英オープン」出場権を獲得したが、「いまは正直、負けた悔しさの方が大きい。きょうはもうヤケ酒です」と力なく笑うだけだった。(茨城県鉾田市/今岡涼太)

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