2018年 ミズノオープン

優勝スコアは予測困難 8000yd超のコースを選手はどう受け止めたか?

2018/05/23 19:37
705ydの16番(パー5)。ティショットをラフに入れると、2打目は残り400yd以上。

◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 事前情報(23日)◇ザ・ロイヤル ゴルフクラブ(茨城県)◇8007yd(パー72)

ツアー史上最長となる8000yd超の総距離が話題の今大会。実際にプレーする選手たちはいったいどう感じているのだろうか?

今季の平均飛距離261.47yd(全体118位)の50歳・谷口徹は、「そりゃ長いでしょう。グリーンも硬いし、ピンから逃げていく形状なので寄らないし…。優勝スコアも、カットラインすら見当がつかない」とぼやき口調だ。

谷口の場合、予選ラウンドで同組となったのが、ブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)、星野陸也という飛ばし屋2人で、「長いだけで僕にとっては理不尽だし、ペアリングも悪い。トリプルパンチですよ」と、テンションは低いまま。唯一の明るい(?)ニュースは、今週土曜日が次女・桃子ちゃんの運動会で、出発前に「『頑張って予選落ちしてきてね!』って、応援されているのかどうか分からない言葉をもらった」こと。「ひたすら頑張りますけど、予選落ちしてもポジティブに考えます」と、ベテランは精神的な保険には加入済みだ。

大会ホストプロの手嶋多一は、「8000ydを超えてくると、ショートホールが厳しくなる」と警戒する。「3Wで届かない場合、ティショットで刻まなければいけないかも」と、グリーン手前に池のある17番(パー3)では、パー3ながらレイアップする可能性もあるという。それでも、「フェアウェイ周りのラフは深いし、グリーンも起伏があって難しい。距離はあるけど、飛ぶだけじゃダメ」と、精度やマネジメントの重要さも指摘する。

同意見なのが、昨年このコースで行われた下部ツアーに出場したこともある小鯛竜也だ。「距離は長いけど、フェアウェイは硬いので、(2打目は)意外に短いアイアンで打てたりする。飛距離よりもいかにフェアウェイキープするかが大事」。傾斜があって硬いフェアウェイは、球の落ちどころによってはラフへと転がってしまうため、ティショットからピンポイントで狙っていくことが大切だという。

前週優勝の時松隆光は、「グリーンの段が極端なので、載せないでアプローチをした方がいいところもある」というものの、「こういう(長い)コースも増えてくると思うので」と、すべてを受け入れる気持ちの割り切りも求められそうだ。(茨城県鉾田市/今岡涼太)

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