2018年 関西オープン

フェアウェイキープ低迷中の石川遼「シーズン前の感じに戻したい」

2018/05/16 16:42
険しい表情で1Wショットの球筋を追う石川遼

◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 事前(16日)◇小野東洋ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7124yd(パー72)

頭の中は1Wショットのことでいっぱいだ。9年ぶりの大会出場について石川遼は「本当に久しぶりですね」と短く切り上げると、誰に水を向けられるでもなく「今週は、1Wの課題をクリアすることが大きな目的になると思う」と語りはじめた。

前週「日本プロ」(34位)のフェアウェイキープ率は今季自己ワーストの28.57%。初日こそ4位の好スタートを切ったが、以降はティショットの安定を欠いてスコアメイクに苦しんだ。「試合が続いて悪い方向に固まってきている傾向にある。それをいったんバラして、シーズンが始まる前の感じに戻せるようにしたい」という。

「もともと、体(上半身)が開いてしまうのが自分の悪いクセ」と原因は分かっているだけに、結果が伴わないことがもどかしい。開幕当初は開きを抑えた理想のインパクトができていたが、「試合を続けるうちに甘くなるというか。今は開いたり開かなかったり、混ざっている感じ」と現状を説明した。

事実、1月のシーズン開幕戦から4試合はフェアウェイキープ率40%台をキープしていたが、5試合目の「中日クラウンズ」では30.36%に低迷し、6試合目の前週はさらに数字を落とした。今季トータルの38.96%は、全体137位と下位に沈んでいる状況だ。

「来週も、再来週も試合はある。その場しのぎではなく、次につながっていくような取り組みと姿勢(が大切)だと思う」と、自らに言い聞かせるように力説した。(兵庫県小野市/塚田達也)

2018年 関西オープン