開幕週の事前ラウンドはプロアマのみ 石川遼は厄介なラフを警戒
◇国内メジャー◇日本プロ選手権 事前(9日)◇房総カントリークラブ 房総ゴルフ場(千葉県)◇7324yd(パー72)
今季国内メジャー初戦の開幕前日は激しい雨。2年ぶり出場の石川遼はコースでの練習ラウンドを行えず、開幕週の事前ラウンドを8日(火)のプロアマ戦で終えた。「(プロアマは)試合と違うティからのプレーだった。試合でやるティではできていないけど、ティショットを打つ前に入念に確認してやっていけば影響はないと思う」と語った。
昼前にコースに到着。午後には雨脚が弱まると予想されたが、雨の勢いは変わらなかった。「このコースは(先週)2回まわっているし、フェアウェイやラフの感覚、グリーンにボールが落ちてからの転がりも問題ない。あとはグリーンのスピードや硬さの変化に対応できるか」と話した。
毎年コースの異なる今大会は「一番じゃないですかね」と苦笑いするほど成績を残せていない。過去6度の出場で予選通過は1回のみ。今年のセッティングは「入ったら0.5罰打になるイメージ」と語る70mmの逆目のラフが厄介な存在になる。
グリーンからティ方向に刈られているラフは「ボールが芝の上に乗るということが少なく、スッポリ入ってしまう。長さがすごくあるというわけではないのに、ボールが見つからないこともある」と警戒。さらに「ティから見ても色の濃さが目立つので、圧迫感がある。(ラフが)キーポイントになる」とした。
「かりに(ラフに)入ったときにウェッジでフェアウェイに出すだけだったり、100~120ydほど前に飛ばしたり、と打ち方によっていろいろ差がでると思う。技術やジャッジの差。そこでスコアカードに『0』をつけられるのか、それとも『+1』や『+2』にしてしまうのか。そこが分かれ目」と分析した。
2週ぶりのツアーで、ショットやパットの調子は「良くなっている。ドライバーも非常に感触は良い。あとはバンカーをもう少し」とうなずく。「ラフに入ったときにいかにパーを拾えるか。問題が起きたときに、どう解決していくかが今週の自分のテーマになる」と初日を見据えた。(千葉県睦沢町/林洋平)