2018年 SMBCシンガポールオープン

シミュレーションゴルフで自主トレ? 武藤俊憲は27ホール経て暫定9位

2018/01/20 08:04
ベテランの域に入った武藤俊憲は酷暑にめげず奮闘

◇国内男子&アジアンツアー◇SMBCシンガポールオープン 2日目(19日)◇セントーサゴルフクラブ (シンガポール)◇7398yd(パー71)

武藤俊憲が1日で27ホールを回り切り、通算4アンダーの暫定9位タイで予選ラウンドを終えた。シンガポールの熱風で多くの選手が疲弊する中、ホールアウトした日本勢では小平智と並んで最上位につけた。3月に40歳になるツアー6勝の名手はいよいよベテランの域。今年のテーマはズバリ「頑張りすぎないように頑張る」―――。

午前7時40分から第1ラウンドの未消化分9ホールをプレーした武藤は、同10時50分から第2ラウンドを開始。正午時点での気温は30.9℃、湿度90%以上のコンディションで、「69」を2つ並べた。

「課題はありますけど、うまく回れた。悪い状態じゃない」。最終18番(パー5)では253ydを残した第2打で、フェアウェイへのレイアップを選択した。78ydの3打目をピンそば1.5mにつけ、下りのスネークラインを沈めてバーディフィニッシュ。「“いらない”気合が入ってしまう。空回りしないようにしないと。だから、“頑張りすぎない”ように」。やんちゃな攻め気と向き合うメンタルコントロール術を勉強中だ。「もうベテランだと自覚しました」と笑った。

シンガポール、ミャンマーでの2連戦を前にした年末の準備は“室内練習場”で行った。ショットを打てば爆音が響き渡る兵庫県のシミュレーションゴルフ施設でひたすら打ち込み。出入りする一般客に「“二度見”されます」というのもうなずける。スクリーンに映し出されるショットの軌道に「いまのはちょっと違うな」と首をひねるのも、歴戦のツアープロならではだ。

2日目に長丁場を経験したことで、決勝ラウンドに入る3日目のプレーは最大18ホール。勝機を引き寄せるためにも「もう少しパットが入ってくれれば」と話した。(シンガポール・セントーサ/桂川洋一)

2018年 SMBCシンガポールオープン