2018年 SMBCシンガポールオープン

海外優勝経験アリ 藤田寛之「たまにはオジサンも」

2018/01/19 07:46
48歳の藤田寛之の2018年は上々の滑り出し

◇国内男子&アジアンツアー◇SMBCシンガポールオープン 初日(18日)◇セントーサゴルフクラブ (シンガポール)◇7398yd(パー71)

藤田寛之が6バーディ、4ボギーの「69」で回り、2アンダーの暫定11位タイで初日を終えた。今年6月に49歳になるベテランはシーズン開幕戦から元気。「後半(アウト)に苦労したけれど、非常に良いプレーができたと思う」と、まずまずの出だしに胸を張った。

「自分は“従来型”のプレーヤー」と評する。日本ツアーはアジアシリーズが始まった2016年から1月の同大会を初戦としているが、長年「4月開幕」のキャリアを過ごしてきた選手にとってこの季節は本来オフ。新年を迎え「あわててトレーニングを始めた」というが、「ここはコースの難易度も高いので個人的に非常にやる気が出る」と語った。

2008年には今大会と同じ、日本とアジアンツアーとの共同主管競技「パインバレー北京オープン」(中国)を制覇。国外で行われた日本ツアーで優勝したのは、藤田と2014年の「インドネシアPGA選手権」(ワンアジアツアーとの共同主管)を制した松村道央だけ。ホールアウト後には現地のテレビインタビューで「海外では勝ったことがありませんが?」と聞かれ「一度優勝してみたいです」と“大人の対応”で返した。

「最近の若い選手はアジアのQTにも積極的に出ている。そういうのはうれしい」と、海外に進出する後輩たちの行動に感心するところもある。2014年「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフ」を最後にタイトルから見放され、シニア入りも近づく。それでも「レギュラーツアーになんとかとどまって、若手のバリバリの選手の中で優勝争いもしたい。たまにはオジサンも仲間に入れたら幸せ」。年相応の、数々の故障にも負けずに戦い続ける。(シンガポール・セントーサ/桂川洋一)

2018年 SMBCシンガポールオープン