2018年 SMBCシンガポールオープン

石川遼は“選手会長初戦”直前に首痛 目標は「年間5勝」

2018/01/17 17:45
開幕2日前に首痛を発症した石川遼はプロアマ戦でも苦悶の表情を浮かべた

◇国内男子&アジアンツアー◇SMBCシンガポールオープン 事前情報(17日)◇セントーサゴルフクラブ (シンガポール)◇7398yd(パー71)

石川遼のプロ11年目のシーズンはコンディションに不安を抱えてスタートする。前週末にシンガポール入りした後、16日(火)の午前に首痛を発症し練習をキャンセル。フルスイングができない状態で新年の初戦をプレーすることになりそうだ。

「起きてからトレーニングをして、ふと上を見上げた時に“ピキッ”と音がした」というのが開幕2日前の朝。この日のプロアマ戦は痛みを我慢して18ホールを回り切った。“スリークォーター”のスイングを繰り返し、1Wの飛距離は最長で260ydほど。アイアンショットも「2クラブ(番手)くらい長いものを選んでやっていた」。ラウンド中には日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長からマッサージを受ける場面もあったが、シーズンの初戦、選手会長に就任してから最初の大会でもあり、華々しいムードに水を差すわけにはいかなかった。

プロアマ戦の間に石川遼は青木功とあいさつ

米ツアーに参戦していた昨春、左の肩甲骨から首にかけて痛みを抱えていた時期がある。日本にいるトレーナーと連絡を取ったところ、その影響が首の右側に出た可能性があるという。幸い「インパクトのときに肩や腕に痛みが出るようなことはない」と話し、出場の意向は変わらない。「あしたまでに良くなってくれれば」と回復を期待した。

初出場となる今大会は公式会見に呼ばれ、英語で対応した。予選ラウンドは「マスターズ」王者のセルヒオ・ガルシア(スペイン)、昨年度のアジアンツアー賞金王ガビン・グリーン(マレーシア)と同組となり、注目度の高さは相変わらず。顔なじみになって長いガルシアも「(石川とは)かなり久しぶりに回るけれど、もちろん楽しみだ」という。

望ましい状態でのティオフとはならない見通しだが、石川は今年のテーマに「自分への挑戦」を掲げた。1ストロークでも、1試合でも成長を感じ、長期的な視野を持って再起したい思いにあふれている。「勝利数でいえば、2009年に年間4勝した。そういうところでは(目標が)『5勝』となる。まずは1勝にフォーカスしたい」と、アクシデントに屈せずプレーする。(シンガポール・セントーサ/桂川洋一)

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