グリーンに苦しむ石川遼 静かに2戦連続決勝ラウンド進出
◇国内男子◇カシオワールドオープン 2日目(24日)◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知)◇7315yd(パー72)
2オーバーの52位タイから出た石川遼は3バーディ、1ボギーの「70」で回り、通算イーブンパーとして38位タイ。国内ツアー復帰から5戦連続で予選落ちを喫した後、2試合連続で決勝ラウンドに進出した。
パーオン率は今季最高だった初日の72.22%から83.33%とさらに上昇した。「ショットの内容は後半に良くなった。先週はまだ半信半疑で『真っすぐ行くかなあ』と、“なぞるように”振っていたけれど、きょうは飛ばしたいと思うホールでタイミングが合ってきた」と納得。日々取り組んでいるスイングの修正には引き続き及第点を付けた。
アンダーパーをマークしながら、上位進出を阻んだのがショートゲーム。米国から帰国後、1Wを中心にロングゲームに注力し、練習に時間をかけられていない自覚がある。最終18番(パー5)ではグリーンサイドからの打ち上げのアプローチで、傾斜にクッションを入れて“寄せワン”バーディを決めたが、「ボールを上げて寄せる自信がまだなくて、クッションに頼った。海外では絶対に上げないといけない場面があるけれど…まだフィーリングが出ていない」と反省した。
過去に4回トップ10入りしているコース。例年バーディ合戦が展開されているが、今年は開幕から2日間、晴天が続きながら、各選手が攻めあぐねている。36ホールを終えてトップのスコア通算6アンダーは、大会が2005年に当地にコースを移してから最も悪いスコアとなった(2005年、13年と並ぶ)。石川はその要因を「グリーンで転がりが安定しない。ポコポコと入っている選手はいないんだろうなというスコア」と指摘。開幕前日に落ちた雨も影響していそうだ。
3日目は前週の決勝ラウンド2日間に続き、“裏街道”の10番からティオフ。「パットは最後に良くなっているところがあった。練習して確認したい」と再びトップと6打差を追いかける。(高知県芸西村/桂川洋一)