2017年 ブリヂストンオープン

悩める賞金ランク1位 小平智には恵みの雨

2017/10/19 13:19
小平智は中止になった初日にコースでのサイン会に出席した

◇国内男子◇ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 初日(19日)◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉)◇7119yd(パー71)

第1ラウンドの中止を受け、小平智の胸には安ど感も漂った。連覇がかかる今大会を賞金ランキングトップに浮上して迎えたものの、前週の「日本オープン」でエースの1Wが破損。新しいクラブづくりに懸命だ。

早朝から遅延が繰り返され、午前10時50分にこの日のプレー中止と54ホールへの競技短縮が決まると、小平は宮里優作石川遼らとコースでサイン会を行った。「僕は雨が嫌いなので。大雑把で面倒くさがり。強く降ると、グリップを拭いたり、傘をさしたりと大変」。待機時間には自身のインスタグラム(@satoshi_kodaira_official)で、他選手とのクラブハウス内でのやり取りをライブ動画配信するなど、ファンサービスにつとめた。

3位に終わった前週、大会期間中に1Wのヘッドが割れた。スペアモデルで対応したが、「練習をして使えそうなのはあるんですけど、まだ『これだ!』っていうのがない」というのが今の悩み。

「イメージした球が出ない。いい当たりだ、いいスイングをしたと思っても、(弾道は)そうでもなかったり。たいした当たりじゃない、と思ったら真っすぐ行ったり…。その辺のギャップを埋めないといけない」。ただ、ボールの行き先がフェアウェイというだけでは、満足に戦っていけないのがトッププロ。「得意なドライバーが自分にとっての生命線。そこを早く安心させたい」という。

「この(大雨の)状況ではドライバーショットのイメージもわきにくい。そういう面では運が良かったかなと思います。まずは『これだ!』と思える1Wを試合で使いたい。確信に変えるのはそれから」。あすからの54ホールでわずかでも前進したい。(千葉市緑区/桂川洋一)

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