国内復帰戦の石川遼 97位で予選落ち「厳しい。悔しい」
◇国内男子メジャー第3戦◇日本オープンゴルフ選手権競技 2日目 (13日)◇岐阜関カントリー倶楽部 東コース(岐阜)◇7180yd(パー70)
復活への道はやはり険しいのか。2オーバーの61位タイから出た石川遼は2バーディ、7ボギー1ダブルボギーの「77」と崩れ、通算9オーバー97位タイ。出場資格を逃した米ツアーから一時撤退して臨んだ国内ツアー復帰戦は、予選落ちに終わった。
雨を落とす前の分厚い雲の下、石川は出だしの10番でつまずいた。1Wでのティショットを右に曲げると、左足下がり、つま先上がりのラフから3Iでグリーンを狙う強行策が裏目に出た。「ライが良かったので(グリーン)左のバンカーを狙ったが、フェースが右を向いてしまった」。ボールは手前のクリークに入り、3打目のウォーターショットは奥のラフへ。アプローチはグリーンをこぼれ、5オン1パットのダブルボギーをたたいた。
続く11番ではフェアウェイからの2打目をグリーン奥に外してボギー。3mのフックラインを沈めた14番(パー3)で最初のバーディを決めた直後、15番(パー5)で1Wショットが左サイドのバンカーの縁に張り付き、ショートゲームでも耐えきれずボギーとした。
出遅れた初日に続き、1Wショットからリズムを作れない。雨足が強まった後半アウトでは、1番でフェアウェイからの第2打がロープよりも右に出るミス。そこから3連続ボギーを喫し、予選カットラインは大きく遠のいた。
スタート前のドライビングレンジから、ダウンスイングでの腕とクラブの軌道を何度も確認。ラウンド中もそのシーンは続いた。「インパクトで前傾姿勢が崩れて、手のポジションが高くなってしまっている」と原因を見極め、右足の股関節と手首の使い方の修正に必死となったが、結果は出ない。「ダウンスイングでクラブが“寝て”入って、そこから手首で合わせている。悪い癖がさらに悪くなってしまっている。ボールが真っすぐ行くほうが、自分でびっくりしてしまう」と、ため息。「そういう状態で、今年ずっとやっていた」と、こぼした。
プレー後は決勝ラウンドを控えた選手たちに混じり、ドライビングレンジで1時間以上打ち込んでコースを去った。「優勝争いをしたいと思っていたが、今の状態では厳しい。非常に悔しい」。次週は「ブリヂストンオープン」(千葉・袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース)に出場。今後の見通しについて石川は「今年いっぱいかけて修正したい」という。自分との長い戦いを覚悟している。(岐阜県関市/桂川洋一)