連続ノーボギーはスタートで途切れる 宮里優作は27位発進
◇国内男子メジャー第3戦◇日本オープンゴルフ選手権競技 初日(12日)◇岐阜関カントリー倶楽部 東コース(岐阜)◇7180yd(パー70)
新記録達成への期待は出だしでついえた。前週の「ホンマ・ツアーワールド・カップ」でノーボギー優勝を果たした宮里優作は、スタートの10番でいきなりボギーをたたいて、ボギーなしの連続ホールは73でストップ。それでも「70」でまとめ、イーブンパー27位タイで滑り出した。
宮里がこの日、最初に迎えたのは右ドッグレッグ、本来のパー5をパー4に設定した491ydの難関ホールだった。1Wでの第1打が左サイドのラフまで突き抜け、前方の木に邪魔された2打目は右セミラフに出すだけ。フライヤーした3打目はグリーンの奥にこぼれ、4オン1パットのボギーとした。横田真一が2003年に記録した83ホール連続ノーボギーの記録(資料の残る1985年以降)は更新できなかった。
「あっさり(記録が)途切れちゃったね」と苦笑いしたものの、「逆にそっちのほうがラクだったと思う。ずっと続くと違うゴルフになっちゃいそうで」と気持ちを切り替えてその後はプレー。直後の11番で手前から3mを決めてすぐにバーディを取り返した。
1W、アイアンショット、パットとそれぞれに苦しみながら「メジャーではダブルボギーを打たないようにしないといけない」とリスクを最小限に抑えてプレー。「後半は少しずつ戻ってきた。ラッキーもあった」と我慢を続けた。後半3番では1Wショットを左の木に当て、250yd残った第2打を2Iでピン奥1mにつけてバーディを奪うなど挽回し、出遅れを免れた。
愛知県内に自宅がある2児のパパは、開幕前日は長男・優吾くん(5つ)の幼稚園の運動会を観戦。大玉転がしにも参加し、午後はトレーニングと静養に充ててティオフに備えた。「オーバーパーにはしなかったのはあしたにつながるが、そういうときにもアンダーパーで回りたかった。修正します」。首位の背中はまだ6打差だ。(岐阜県関市/桂川洋一)