2017年 日本オープン

「日本OP」2勝目狙う小平智 世界ランク大幅アップへ鼻息荒く

2017/10/11 17:09
小平智はショットの好調を維持。優勝候補の筆頭グループに入る

◇国内男子メジャー第3戦◇日本オープンゴルフ選手権競技 事前情報(11日)◇岐阜関カントリー倶楽部 東コース(岐阜)◇7180yd(パー70)

2015年大会で池田勇太との最終日最終組対決を制した小平智。2年ぶりのナショナルオープン優勝、2週前の「トップ杯東海クラシック」以来の今季2勝目を狙う28歳にとって今大会は、名誉以上の実益を兼ねた大会だ。

今季の日本ツアーは残り8試合。優勝賞金4000万円の高額大会が6試合あるが、世界ランキングポイントで優勝者に32ポイントが付与されるトーナメントは現状、国内でこの「日本オープン」をおいてほかにない。初の賞金王のタイトル獲得よりも、世界ランキング50位以内(現在76位)の確保に重きを置くだけに「この試合は(他の国内ツアー大会の)倍くらいポイントがあるので、成績を残して世界ランキングを上げたい」と鼻息は荒い。優勝すれば、その50位に接近するとみられる。

14年には2位、前年は6位というトーナメントとの相性について、小平は「自分はスコアの伸ばし合いよりも我慢しているほうが好きなタイプ。難しいセッティングにしてくれる日本オープンは相性が良いんじゃないかと思う」という。

恒例のチャンピオンズディナーで顔を合わせる先輩プロたちからの発破も大きな刺激。「中嶋常幸さん、片山晋呉さん、谷口徹さんに『日本オープンは2回勝たないと本当の優勝じゃない』といわれる。その人たちを認めさせたい」と意気込む。

「状態はすごくいい。ショットは絶好調。日本で一番大きく、歴史もあって、誰もが獲りたい試合。照準はここに合わせている」。愛妻の古閑美保さんは「日曜日だけ、(成績が)良かったら」という条件付きで来場予定。「そこもいいモチベーションになっている」と、いまは多くをポジティブに受け入れてティオフできる。(岐阜県関市/桂川洋一)

2017年 日本オープン