2017年 日本オープン

池田勇太を後押しするデータ群 12年前の記憶は「全然ない」

2017/10/10 17:27
開幕2日前にプロアマ戦に出場した池田勇太

◇国内男子メジャー第3戦◇日本オープンゴルフ選手権競技 事前情報(10日)◇岐阜関カントリー倶楽部 東コース(岐阜)◇7180yd(パー70)

2017年のナショナルオープンの舞台、岐阜関カントリー倶楽部で男子のレギュラーツアー大会が行われるのは1987年の「日経カップ」以来30年ぶり。出場選手の多くに馴染みがないが、池田勇太には東北福祉大時代の2005年に当地で行われた「日本学生選手権」を制した過去がある。

「とおーい、昔の話だ。コースの記憶は全然ないなあ」とコースチェックをしながら言う池田。大学2年だった当時の戦いぶりを紐解くと、最終的には2位に5打差をつける圧勝だった。ちなみに翌年の同大会(江戸崎カントリー倶楽部)では2位に10打差をつけて2連覇している。

2014年にこの「日本オープン」を初制覇してから、池田は直近2年でいずれも2位。3大会連続で最終日最終組をプレーしている。今季3勝目を後押ししそうなデータが並んでいるが、「相性はそんなに気にしてない」と本人はサラリ。「ひとつひとつ大会ごとに思い出はある。でも過去のことよりも、今年どういう気持ちでやることが大事かなと思う。輪厚(ANAオープン)で勝ってから、もうひとつ波に乗れない。ここで流れを引き寄せられたら」と落ち着いている。

2週前の「トップ杯東海クラシック」から、男子ツアーは3試合連続で東海地方での開催。今週は岐阜県が会場だが、続けて名古屋から各会場に通うプロが多数いる。池田も期間中、同じ宿泊先に滞在しており「21泊だよ。2週はあっても、3週連続というのはなかなかない。ホテルに帰ったら『ただいま』って言ってる」という。

今大会で優勝すると、賞金ランキングトップに浮上する可能性もある昨季賞金王。米ツアーのスポット参戦により欠場が続いた前半戦を経て、居心地のいいポジションに早くも帰るかもしれない。(岐阜県関市/桂川洋一)

2017年 日本オープン