2017年 ANAオープン

池田勇太は圧巻の前半「29」 優勝争いに名乗り

2017/09/16 17:48
前半に7バーディを集中させ、優勝争いに名乗りを挙げた池田勇太

◇国内男子◇ANAオープンゴルフトーナメント 3日目(16日)◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース (北海道)◇7063 yd(パー72)

9位から出た池田勇太が前半5番(パー5)からの5連続を含む7バーディ、ノーボギーの「65」とし、首位と1打差の通算12アンダー3位タイに浮上した。後半インはすべてパーを並べる展開に「気分が悪い以外に何もない」と厳しい言葉を投げかけたが、ムービングデーにこの日ベストタイのスコアを残して優勝争いに名乗りを挙げた。

18ホールを通してのプレーには不満顔だが「前半は流れに乗って、すごく良いゴルフができていた」と認める圧巻の内容。「入りそうなラインにつくのが続くと、こういうスコアがおのずと出る」との言葉通り、チャンスを次々とものにしていった。

2番で4m、3番(パー3)で50cmを連続で決めると、2オン2パットとした5番(パー5)から加速。6番で6m、7番でピン手前30cm、8番(パー3)で5mのバーディパットを沈めると、再び2オンに成功した9番(パー5)で5連続。9ホールのツアー最少ストロークには1打届かなかったが、前半「29」で首位へと躍り出た。

後半は一転して静かな内容に終始したが、「チャンスを生かしきれなかっただけ」と調子を崩したわけではない。前半に引き続き、後半も全ホールでパーオンに成功。「わけが分からないラインばかりで、結果として入らなかった」というだけに、フラストレーションが溜まったのも無理はないだろう。

「あしたは前半、後半と(3日目の前半と)同じようなゴルフができたらいい。いけるところまでいきたい」。優勝となれば、ツアー史上最年少(31歳269日)の生涯獲得10億円にも到達。ANA契約プロとして臨むホスト大会を、華やかな話題で染めてみせる。(北海道北広島市/塚田達也)

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