公園筋トレで飛距離アップ 松山英樹が後輩・竹安俊也に授けたアドバイス
2017/09/14 17:32
◇国内男子◇ANAオープンゴルフトーナメント 初日(14日)◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース (北海道)◇7063 yd(パー72)
ツアー未勝利の竹安俊也が1イーグル5バーディ、2ボギーの「68」とし、首位と3打差の4アンダー3位タイでホールアウト。最終9番(パー5)で10mのイーグルパットをねじ込み、早朝のトップスタートからさっそうと上位発進を決めた。
東北福祉大出身の24歳で、米国ツアーで活躍する松山英樹の1学年後輩にあたる。今年6月には帰国中の松山と食事をともにする機会があり、筋力トレーニングの重要性を説かれた。もともと「太りにくいタイプ」という細身の体。在学当時、早朝から筋トレに励み強じんな肉体を作り上げてきた松山の言葉はズシリと響き、さっそく筋力アップに向けて始動したという。
「ジムに行くのは面倒だし、器具を使うつもりもなかった」と、トレーニングの場所に選んだのは近隣の公園だ。ツアーがないときは、兵庫県の自宅近くにある広い公園で1時間ほどかけて、ベンチの上で行う腹筋や背筋、腕立て伏せなどの自重トレーニングとランニングが日課になった。ツアー期間中は、ホテル周辺の公園を探して行っている。周囲の人目も「あまり気にしないようにしている」と、黙々とトレーニングに集中。3カ月前と比較して、体重は3kgほどアップしたという。
費用もかからずお手軽な公園トレーニングだが、「飛距離は10ydくらい伸びたし、ラフからもしっかり振れるようになった」と成果は着実に現れている。華やかなツアープロの世界からはイメージしにくい地道な努力を、プロ4年目の開花につなげるか。(北海道北広島市/塚田達也)