2017年 ISPSハンダマッチプレー

ゼロ勝でも賞金200万円 シード選手の“おいしい”条件

2017/09/06 17:33
星野陸也(右)に3回戦で敗れた片岡大育は200万円を獲得した

◇国内男子◇ISPSハンダマッチプレー選手権 3回戦~決勝 初日(6日)◇浜野ゴルフクラブ(千葉)◇7217yd(パー72)

今年初開催となった「ISPSハンダマッチプレー選手権」は、96人が8月に行われた1、2回戦に出場して24人が突破。8人のシード選手が加わり、3回戦が6日(水)に再開された。国内ツアー最高の優勝賞金5000万円(総額2億1000万)をかけた新規大会では、日本では珍しい賞金配分がみられる。

今大会の賞金配分は以下の通り。優勝者だけでなく、2位の賞金も国内ツアー競技では最高額となる。

【ISPSハンダマッチプレー選手権賞金配分】
優勝/5000万円 2位/2500万円
3位/1400万円 4位/1000万円
5位タイ/850万円 7位タイ/700万円
4回戦敗退/450万円 3回戦敗退/200万円 2回戦敗退/50万円

8月の1回戦を突破し、2回戦で敗れた選手も50万円を獲得。賞金ランキングにも加算される。3回戦に進んだ選手全員に200万円が保証されており、1、2回戦に出場しなかったシード選手8人のうち、この日敗れた片岡大育キム・キョンテ(韓国)は、今大会ゼロ勝で200万円を得たことになる。

シード選手は大会独自のランキング(2016年「SMBCシンガポールオープン」から2017年「日本ゴルフツアー選手権」の獲得賞金上位8人、17年「WGCブリヂストン招待」出場者/いずれも日本ツアーメンバー)で決まり、前年から今季中盤戦にかけての成績優秀者がその資格を得る。

負けても賞金を得られるマッチプレー大会の仕組みは、欧米ツアーでも採用されることが多い。単純な200万円という金銭的な実入りはもちろん、翌年のシード権や、最終戦「日本シリーズJTカップ」出場といった、各種ボーダーラインにも影響を及ぼしそうな“おいしい”高額賞金だ。(千葉県市原市/桂川洋一)

2017年 ISPSハンダマッチプレー