2017年 KBCオーガスタ

松村道央に響いた体験談 トム・ワトソンが10年の不調から脱したとき

2017/08/25 07:11
新帝王トム・ワトソンの言葉に感銘を受けたという松村道央。前進あるのみ!

◇国内男子◇RIZAP KBCオーガスタ 初日(24日)◇芥屋ゴルフ倶楽部(福岡)◇7151yd(パー72)

先週のツアー外競技「ネスレマッチプレーレクサス杯」のアンバサダーとして来日したトム・ワトソンが、大会の1回戦終了後に行った講演会。多くの選手たちから、それぞれに感銘を受けた話を伝え聞いたが、その1つを紹介したい。

教えてくれたのは、松村道央だ。ここ2年ほど勝ちに見放されている松村は、自身の調子の悪さに悩む時期が続いていた。そんなときに聞いたのが、ワトソン自身も10年間スランプに悩んでいたという話。そして、それが解消したのは、ほんの些細な一点、“右肩が少し下がっていたことだった”という体験談だ。

「好調も、スランプも紙一重なんだと思いましたね。調子が良いと思っていても、ちょっとしたことで悪くなるし、その逆もあるんだなと」。

そして、ワトソンが説いた準備をすることの大切さ。深く悩むよりも、次の日の天候や風、ティグラウンドに思いを馳せて、準備をすること。これまでは、自身の体調や、翌日のスタート時間に合わせた行動などを準備と考えていたが、いまではより“先”を考えるようになったという。

そんな思考の変化が奏功したのか、大会初日は4アンダー4位発進。「調子は上がって来ているので、3日目が終わって優勝争いができる位置にいたい」と語る言葉にも、より明確なイメージが伴っているはずだ。(福岡県糸島市/今岡涼太)

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