2週間の米ツアー転戦から強行出場 小平智「1億円は魅力」
2017/08/16 18:28
◇国内男子(ツアー外競技)◇ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯 事前情報(16日)◇恵庭CC(北海道) ◇6903yd(パー72)
2週間の米国ツアー転戦から15日午後に帰国。「マックス疲れています」という小平智が、疲労を押して1億円を争うマッチプレー大会に4年連続で出場する。
この2週間は世界ゴルフ選手権「WGCブリヂストン招待」(47位)と、海外メジャー「全米プロゴルフ選手権」(48位)のビッグトーナメント2試合に出場した。初出場の「全米プロ」では3日目に「67」の好スコアを出した一方、最終日に「75」を叩いて失速。「悔しさのほうが大きかった」と、後味の悪さを残して帰国の途についた。
15日に羽田空港に到着してから、自宅に戻ることなく国内線を乗り継いで北海道へ移動。開幕前日のプロアマラウンドを終えて「体が動かない」と苦笑いしたが、「アメリカから帰ってでも出場の価値がある」と話す理由は、国内ゴルフでは破格といえる優勝賞金にある。
「去年は準決勝で負けて悔しい思いをしたし、やっぱり1億円は魅力です」。海外ツアー挑戦に意欲的な27歳は、大会趣旨でもある若手の海外進出支援のための高額賞金を最大限に利用したい構えだ。
2014年の初年度大会は1回戦で敗退したが、15年はベスト8、16年はベスト4と着実に頂点へと近づいている。「今年はグリーンが速い仕上がりで自分にも合っている。ガンガン行って優勝したいです」。ホールアウト後は「汗を流したほうが時差ボケもとれていいので、練習してきます」と、自らに気合いを注入した。(北海道千歳市/塚田達也)