アンジェロ・キューのキャップコレクション 最終日のメッセージは?
◇国内男子◇日本ツアー選手権森ビル杯 3日目(3日)◇宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇7384yd(パー71)
単独首位で決勝ラウンドを迎えたアンジェロ・キュー(フィリピン)が1イーグル2バーディ、1ボギー1トリプルボギーの「71」として、通算7アンダー。最終日を前にしてブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)と首位を分け合った。
スタートホールをバーディとし、6番(パー5)ではグリーン手前から残り20ydの第3打を52度のウェッジで直接カップに沈めてイーグルを奪取。一時は10アンダーに伸ばして後続を突き放した。終盤17番でティショットをOBとし、トリプルボギーを叩いて失速しながら「プレーしていればそういうこともある」と穏やかなもの。「ブレンダンはキャリアも長いし、勝ち方を知っている。彼から学ぶことはたくさんある。僕は優勝を意識せずに食らいついていきたい」と静かに意気込んだ。
スマートな受け答えとは裏腹に(?)、キューの強い個性はツアーでも際立っている。ラウンド前後はドライビングレンジで練習をしない。生まれ育ったフィリピンのコースには、練習場がないコースが多く、これが10年以上続けてきたルーティンだから。
さらに、派手なウエアもさることながら、かぶったキャップも興味深い。今週、額の部分に連日あるのは、メーカーのロゴではなく、日本語、英語を交えたオリジナルのメッセージ。初日、2日目は『気楽にGO!』、この日は『Made THE Cut!』(予選通過!)と書かれたものでプレーした。
そうなると、気になるのは日本ツアー初勝利がかかる最終日のメッセージ。聞けば、今夜はスタミナをつけるため夕食は焼肉を食べる予定で、「あしたは『YAKINIKU』の帽子にしようかな」だとか…。そのキャップで優勝カップを掲げれば、話題沸騰は間違いない。(茨城県笠間市/糸井順子)