「アン・シネに負けた…」谷口徹は2位発進にもがっくり
2017/05/18 19:29
◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 初日(18日)◇城陽カントリー倶楽部(京都府)◇7037yd(パー71)
「年齢でいうのはナンセンスです。 Byイチロー」と、他人の言葉で啖呵を切る谷口徹(49歳)が好調だ。大会初日は6バーディ、4ボギーの「69」。首位と2打差の2アンダーの2位で滑り出し、直近2試合連続トップ3の勢いを見せ付けた。
ホールアウト後は、クラブハウス前に設けられた「選手とのふれあい広場」でファンたちと交流した。プロはネスカフェのコーヒーを提供され、ギャラリーたちは無料でプロと写真を撮ったり、話をしたりできるという企画。待つギャラリーのほとんどいない選手もいる中、谷口の前には20人ほどが列を作った。
それでも“盛況ですね”という言葉は、谷口を喜ばせなかった。「全然すごくないですよ。(女子ゴルフの)アン・シネに比べたら、ちょっとじゃないですか!向こうは小一時間くらいやっていたっていうのに、自分は疲れもしなかったですわ。すぐ終わっちゃいましたよ。あー、いまの言葉傷付いたわぁ…」と無念そう。“セクシークイーン”に対抗すべく、自身は中年女性ファンの開拓に意欲を見せていた。
この日は風の読みに苦労しながらも、グリーンを外したときには熟練のアプローチでパーセーブ。要所でバーディを奪うという効率的なゴルフを披露した。「良い感じでゴルフが続いているので、早く優勝できたらいいなと思う」と谷口は言う。「でも、すぐ勝っちゃうと小平(智)みたいに天狗になっちゃうからなぁ…」と、開幕前日に欠場を決めた仲の良い後輩・小平をチクリと刺して、この日の記者たちとの歓談(?)の締めとした。(京都府城陽市/今岡涼太)