2017年 中日クラウンズ

名古屋は準地元の宮里優作 思いは「常に“向こう”へ」

2017/04/28 19:00
選手会長の宮里優作。首位に2打差で決勝ラウンドに進出した

◇国内男子◇中日クラウンズ 2日目(28日)◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)6545yd(パー70)

3アンダー6位から出た宮里優作が「65」をマークし、通算8アンダーの2位タイに順位を上げた。前半アウトを「30」でまとめる快進撃を経て、上がり2ホールで3つスコアを落としたが、単独首位の今平周吾に2打差に迫って予選ラウンドを終えた。

圧巻の滑り出しが2日目のリーダーボードを騒がせた。宮里は出だし1番で3mを沈めたのをきっかけに4連続バーディ。15番(パー5)までにさらに4つ伸ばして一時は単独トップに立った。終盤17番(パー3)、18番は風にも翻弄され、アイアンショットにミスが出てボギー、ダブルボギーと後味の悪い締めくくりとなったが、「和合はなかなか攻略できない。“気を付けろよ”ということ。“まだ早いぞ”と言われた感じ」と、改めて警戒心を呼び覚ました。

今年6月に37歳。ベテランの域が近づいていても、宮里もまた海外ツアーへの思いが捨て切れないひとり。東北福祉大OBの先輩である谷原秀人が今春「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」でのベスト4入りをきっかけに、一気に世界への扉を開いたことが羨ましく、刺激のひとつになって仕方がない。「欧州ツアー…オレも行きたいな…」

選手会長職は今年で2年目。その先の野望も根強く「谷さんもずっと思いを温めていた部分があると思う。僕も常に“向こう”に行く自分を思い描いて」という。「夢は大きい方がいい。僕らの世代がジャンボさん、青木さんを超えるにはメジャー優勝(という実績を残す)しかないんです。今はトレーニング、技術理論も上がっている。40台前半までは海外に行けると思う」

ステップを踏むためにも、まずは2シーズンぶりとなるツアー4勝目が欲しい。今大会「パッティングにいいフィーリングが出ている。名古屋は準地元。きょうもたくさんギャラリーがついてくれて励みにもなる。“名古屋色”を前面に出して頑張りたい」。心身ともに若々しくタイトルをもぎ取りに行く。(愛知県東郷町/桂川洋一)

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