2017年 東建ホームメイトカップ

“大先輩”に間違い指摘できず 元1年坊主とゴルフ部主将の変わらぬ関係

2017/04/15 17:15
東北福祉大のOB対決が実現。竹安俊也(右)は先輩の藤本佳則に恐縮しつつもスコアを伸ばした

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 3日目(15日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7081yd(パー71)

国内ツアーとアジアンツアーを掛け持ちする24歳が、ムービングデーに初優勝へ望みをつないだ。14位から出た竹安俊也が5バーディ、2ボギーの「68」とし、通算8アンダーの7位タイに浮上。「調子はいい。きょうと同じ感じで伸ばせれば」と強気に5打差からの逆転を目指す。

ゴルフの名門・東北福祉大を卒業後、プレーの場を求めて2016年からアジアンツアーに参戦。同年は賞金ランク56位で今季シード権を手にしたほか、下部ツアーで初優勝を飾った。国内ツアーも昨年末の最終予選会(ファイナルQT)を2位で通過し、前半戦の出場権を手にした。

この日は、同じ東北福祉大OBで3つ先輩の藤本佳則と、プロ転向後初めての同組ラウンドとなった。竹安が入部したとき、4年生の藤本はキャプテンとしてゴルフ部をけん引する存在だっただけに、「朝からメチャクチャ緊張しました」という。

今は同じプロゴルファーでも、在学時の上下関係は変わらない。藤本について「神様のような存在」と畏怖する。この日も話しかけることすらはばかられ、グリーン上ではパットの延長戦上に立たないように人一倍、気を使った。前半5番では竹安がオナー(最初にティショットを打つ)ながら、藤本が勘違いして先にティアップしても「大先輩ですから言えなかったです」と、踏み出しかけた足を元に戻した。

「藤本さんの方から話しかけてくれて緊張がほぐれました。メチャやさしいです」と、尊敬する先輩へのフォローも忘れない。あすの最終日も藤本との同組が決まった。竹安にとって刺激に満ちた1日となりそうだ。(三重県桑名市/塚田達也)

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