2017年 東建ホームメイトカップ

今年は飛ばす!FWキープ名手の稲森佑貴が肉体改造で変身

2017/04/13 19:35
筋力アップの成果を実感する稲森佑貴。大会初日を3位で滑り出した

◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 初日(13日)◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7081yd(パー71)

昨季にツアー歴代1位を更新するフェアウェイキープ率71.66%を記録した稲森佑貴が、新シーズンにスタイルチェンジを図る。平均260ydからの飛距離アップを狙い、この2月はまるまる筋力トレーニングに注力。「10から15ydは伸びた」という想定以上の成果につなげて乗り込んだ大会初日を5バーディ、2ボギーの「68」とし、3アンダーの3位タイ発進を決めた。

「5ydでも伸びれば2打目からがラクになる」と、昨年末から肉体改造を決意。体幹を鍛えることを目的に、トレーニングでは主に骨盤周りや肩周りの筋力強化を目指した。捻転する力と下半身の安定が増したことでヘッドスピードが上がり、「思い切り振れば50(m/s)は出る」という。最低限の精度はキープしつつも、飛距離アップを示す明確な数字に満足げだ。

一方で、初日のフェアウェイキープは14ホール中8ホールにとどまり、57.71%と稲森らしからぬ数字。「何かしらのリスクは負うと思っていた。正直、もうフェアウェイキープ率のことは考えていない」と言い放ち、昨年までこだわりを持っていたスタッツに未練はない。

幼い頃から体に染みついたプレースタイルを捨ててまで追い求めるのは、念願とする初優勝にほかならない。「結果が全ての世界。優勝はもちろんだし、去年より賞金ランクを上げてJT(最終戦)に行きたい」と話す22歳の表情に、迷いはなかった。(三重県桑名市/塚田達也)

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