賞金王争い 池田勇太は谷原秀人との差を詰めて得意大会へ
2016/11/13 18:50
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日(13日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7246yd(パー72)
賞金ランク2位の池田勇太は、通算11アンダーの12位タイで終えた。404万円を獲得し、賞金レーストップを走る谷原秀人との差を、今大会前の約1268万円から約864万円に縮めた。
4日間アンダーパーのスコアを並べても、池田は厳しい自己採点を下した。「いまの状態なら最低限これくらいで回れるのは当たり前」と、ショットの安定感をキープしていることを自認するがゆえ、フィニッシュの甘さを悔やんだ。上がり3ホールはいずれも4m以内のパットを外し、ため息交じりの締めくくり。「良いところには打てていると思うんだけど、決められない自分がいる…。こんなゴルフじゃ…」と吐き捨てた。
谷原は予選落ち。初の賞金王戴冠へ向け、池田はライバルとの差を詰めた形になったが、「そういう問題じゃないですよ」と相性の悪い今大会でのプレーを最後まで嘆くばかりだった。しかし、先を見据えて「やっと好きなコースに行ける」とも言った。
シーズンは残り3試合。次週の「ダンロップフェニックストーナメント」は2010年に優勝。翌週の「カシオワールドオープン」が行われるKochi黒潮カントリークラブ も好みの18ホールだ。連戦で心身ともに「かなりクタクタ」。タイトル争いは最終局面を迎える。(静岡県御殿場市/桂川洋一)