賞金レース渦中の谷原秀人 同組・松山に「ゼッタイ邪魔w」
2016/11/09 17:23
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 事前(9日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7246yd(パー72)
前週「HEIWA・PGM選手権」で今季3勝目を飾った谷原秀人は、賞金レースのトップに立って3年前に優勝した大会に臨む。予選ラウンドでは松山英樹、アマチュアの比嘉一貴の東北福祉大の後輩ふたりと同組でプレーする。
プレーオフにまでもつれ込んだ池田勇太との前週の戦いを制した谷原は、賞金ランキングでも逆転。池田を1268万6667円リードし、3位のキム・キョンテ(韓国)には5600万円以上の差をつけた。賞金王争いはマッチレースの様相。残す4試合の優勝賞金はいずれもツアー最高額の4000万円とあって、息を抜けない状況が続く。
ショットの調子について谷原は「相変わらず手探り状態」だという。「先週よりは良くなっているかもしれないけど…パターが入らなかったら上位に行くのは難しい。賞金王争い?意識は持っているけれど、試合に入ると考える余裕もない。いいショット、いいパットを打てていれば自然と上に行く」。皮算用できるほど、タイトルへの道は容易くない。
8日(火)には予選2日間をともにする松山が、公式会見で「勇太さんとの賞金王争いを邪魔できれば」と発言。谷原は「絶対邪魔でしょ!」と世界ランキング7位になった後輩の参戦を苦笑いした。
「まあ、そうはいっても大会を盛り上げてくれる」。試合で一緒にプレーするのは2013年11月「カシオワールドオープン」予選ラウンド以来、実に3年ぶりのこと。「楽しみですよ。練習ラウンドでは一緒に回っていても、試合になるとどう違うのか。(世界で)トップ10にいる選手。いい勉強になると思う」と謙虚にティオフを待つ。(静岡県御殿場市/桂川洋一)