2016年 ブリヂストンオープン

42歳の試練は続く 山下和宏の初優勝はまたもお預け

2016/10/23 17:03
11度目の「最終日最終組」も初優勝は遠く。山下和宏は5位タイで最終グリーンを降りた

◇国内男子◇ブリヂストンオープン 最終日(23日)◇袖ヶ浦CC 袖ヶ浦C(千葉県)◇7119yd(パー71)

11度目となる「最終日最終組」からのスタートでも、42歳に勝利の女神は微笑まなかった。首位と2打差の3位から出た山下和宏は、3バーディ、4ボギーの「72」と1つ落とし、通算10アンダーの5位でホールアウト。優勝スコアに4打届かず、プロ19年目での初優勝はまたも叶わなかった。

最初の1番では、グリーン左奥のラフからチップインバーディを決め、右手を高々と突き上げる上々の滑り出し。首位の高山忠洋がダブルボギーとしたことで、早々に首位に並んだ。しかし、続く2番ではピン手前6mのバーディパットが50センチほどショート。パーパットはカップに蹴られ、3パットのボギーで追撃ムードに水を差した。

「ファーストパットがショートしたことでプレッシャーがかかってしまった。今日はアプローチもほとんどショート。自分の中でチャレンジ精神があっても、手が前に出なかった」と、以降はホールを進めるごとに首位の背中が遠ざかる展開。首位と2打差で折り返したサンデーバックナインも、「勝負にいかないといけないところで、いけなかった。そこがまだ足りない部分」と肩を落とした。

「足りないのは技術的なものではなく、気持ちの問題。これまでみたいにバタバタと崩れたわけではないので、まだまだやれると思って良い方向に捉えていきたい」。今季は、長く抱えてきたショートゲームの悩みからも解放されつつあるところ。自らへの期待も高く臨んだ最終日だったが、これまで何回も口にしてきた敗戦の弁を再び繰り返すことになった。(千葉市緑区/塚田達也)

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