2016年 ブリヂストンオープン

20キロのダンベルで指に痛み 高山忠洋に勝算は?

2016/10/22 19:36
左手親指に故障を抱えながらも、高山忠洋が5季ぶりの優勝に王手をかけた

◇国内男子◇ブリヂストンオープン 3日目(22日)◇袖ヶ浦CC 袖ヶ浦C(千葉県)◇7119yd(パー71)

首位と4打差の6位から出た高山忠洋が、好スコアが続出したムービングデーの主役になった。7バーディ、1ボギーの「65」をマークし、後続に1打のリードをつける通算13アンダーの単独首位に浮上した。後半13番からの4連続バーディで終盤のリーダーボードを駆け上がり、2011年11月「カシオワールドオープン」から遠ざかる通算6勝目に前進した。

会見場に顔を出すなり「久々な感じですねえ。ご無沙汰しています」とおどけるのも無理はない。高山が首位に立つのは、12年9月の「コカ・コーラ東海クラシック」(当時)初日以来。ショットの調子は「3日間の中で一番良くなかった」としながらも、10m以上を2回決めたロングパットをバーディ量産につなげた。

前半4番で12mをねじ込んでバーディを先行。最難関ホールの14番でも14mを入れ、「流れを切らさず、気持ちを前に向かせてくれた」と4連続バーディの中でも一番のハイライトになった。

9月中旬のオープンウィーク中に、左手で重さ20キロのダンベルを持ってトレーニングしていたところ、「握り損ねて」親指に痛みが走った。「たぶん小さな腱(けん)の部分なので治りにくい」と今も違和感と腫れは残り、グリップの握りとスイングに少なからず影響しているという。

その中でも、5年ぶりのタイトルへ久しぶりにつかんだ絶好のチャンス。「こういう状態でも、この順位にいられるのはラッキー。しっかりモノにしたいと思います」と話し、足早に練習場へと移動した。(千葉市緑区/塚田達也)

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