プロとして初出場の松山英樹 飛び入りでジュニア講師も
◇国内男子メジャー第3戦◇日本オープンゴルフ選手権競技 事前◇狭山ゴルフ・クラブ(埼玉)◇7208yd(パー70)
アマチュアとして出場した2012年以来、プロとしては初めて松山英樹が日本のナショナルオープンに出場する。開幕2日前には、飛び入りで「フューチャーズ・ゴルファーズ・セミナー」に参加して、世界を目指すジュニアゴルファーたちに自身の経験を伝授した。プレーだけではない存在感が、早くも大会の雰囲気を引き締めている。
2014年から米ツアーを主戦場とする松山。「去年は日程的に向こう(米国)の試合に出たかった。今年は(次戦の)マレーシアには日本から行く方が楽だし、このコースで4年前(日本学生ゴルフ選手権)に勝っているのもある。年間数試合しか(日本ツアーに)出られない中で『出たい』とも思った。すべてが重なった」と出場決意の理由を説明した。
「どういう期待か分からないけど…」と前置きしながらも、周囲の注目はヒシヒシと感じている。予選ラウンドで石川遼、アダム・スコット(オーストラリア)と同組になったことについて、「ちょっとびっくりした」と本音もポロリ。「ショットに関しては全然ダメ…」と状態は万全とは言えないが、「少しでも印象深いプレーができたらいい。一打一打、観ている人に何か伝わればいいと思う」と力を込めた。
「日本学生-」を制した4年前とは「コース(セッティング)がまったく違うので、良いイメージもなにもない」と苦笑い。「そのときと比べたら、今の自分のプレーは不甲斐ない感じがある」という。「ただ、試合は待ってくれないので良い状態になるようにしっかり調整したい」と、開幕までの残り1日で最善を尽くすだけだ。
「フェアウェイが狭いので、レイアップするにしてもすごく神経を使う。ティショットがラフに入ったら、すごく考えてゴルフをしないといけない感じはある」と、第1打の精度を今週のポイントに挙げた。(埼玉県入間市/今岡涼太)