2016年 ホンマ・ツアーワールド・カップ

目指せ下部ツアー卒業! 中里光之介は300yd級の1W封印で9位浮上

2016/10/07 19:07
中里光之介は平均飛距離300ydの1Wを封印するマネジメントが奏功した

◇国内男子◇HONMA TOURWORLD CUP AT TROPHIA GOLF 2日目(7日)◇石岡ゴルフ倶楽部(茨城)◇7071yd(パー71)

首位と5打差、2アンダー34位から出た中里光之介が5バーディ、3ボギーの「69」でプレー。通算4アンダーの9位に浮上して決勝ラウンドに進出した。

アウトコースの第1組からティオフした中里は、前半で1つ落として後半に入った。下りのスライスラインを読みきり、約10mのバーディパットを沈めた10番から流れに乗ると、12番、17番(パー3)とピンまで2mに絡めるショットでバーディを重ねてスコアを伸ばした。

今週は、「セカンドの距離を残しても、フェアウェイキープを心掛けた」というコースマネージメントの思考チェンジが奏功したという。これまで「ブンブン振っていた」という平均300ydの1Wを手にしたのは2ホールのみで、この日のフェアウェイキープ率64.29%(118人中54位)に及第点。3Wに持ち替えても、平均280ydを飛ばせる武器として使えるのはパワーに満ちた24歳の強みでもある。

今季は6月の国内下部チャレンジツアー「ISPSハンダグローバルチャレンジカップ」、9月の「HEIWA・PGM Challenge II ~ Road to CHAMPIONSHIP」で2勝を挙げ、同ツアーの賞金ランク首位に立つ。その座をキープしたままシーズンを終え、来季のツアー出場権獲得につなげたい考えだ。

今大会には「HEIWA・PGM-」優勝の出場資格で臨んでいる。裏では下部ツアーも同時開催中だが、「(レギュラー)ツアーに出てなんぼ。こういうチャンスを生かしたい」と、迷いなくレギュラー出場を決めた。「チャレンジは残り2戦ある。今は思い描いていたようなゴルフができているし、(2勝して)自信にもつながっている」と、大詰めを迎えている下部ツアーにつなげていきたい構えだ。

ゴルフの名門・杉並学院高校出身。1学年上の先輩、石川遼とは連絡を取り合う間柄だ。石川からの練習ラウンドの誘いは、中里の試合と重なり、なかなか実現できていないという。「まだまだ遼さんの足元にも及ばないけど、薗田(薗田峻輔)さん、遼さんという2人の先輩の背中を追いかけていきたい」。その足掛かりとして、まずはレギュラーツアーへの定着を目指す。(茨城県小美玉市/糸井順子)

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