2016年 アジアパシフィック ダイヤモンドカップ

スリーダイヤ印の川村昌弘 高まるモチベーションの理由

2016/09/21 17:05
日本とアジアのツアーを掛け持ちする川村昌弘。共同主管試合は魅力いっぱい

◇国内男子◇アジアパシフィック ダイヤモンドカップ 事前情報(21日)◇茨木カンツリー倶楽部 西コース(大阪府)◇7320yd(パー70)

ツアー1勝、23歳の川村昌弘にとって22日(木)開幕の「ダイヤモンドカップ」は大いに力の入る大会だ。主催の三菱商事は、日々の海外転戦における力強いスポンサー企業。日本ツアーとアジアンツアーのスケジュールに組み込まれている試合で、獲得賞金が両ツアーのランキングに反映されるため、今後のビッグトーナメントの出場権を左右する一戦ともなる。

今季の川村は日本ツアーの賞金ランキングが45位の一方で、アジアでは19位につけている。2月の「メイバンク選手権マレーシア」で9位に入るなど、欧州とアジアの共催大会でも結果を残した。

「この試合はビッグチャンスですから」と意気込むのは、秋のビッグトーナメントへの出場権がかかっているから。松山英樹石川遼が参戦予定の米ツアーとアジアンツアーの共催試合、10月の「CIMBクラシック」は、アジアの賞金ランク10位前後で出場権がめぐってくる可能性が高い。翌週の中国での「WGC HSBCチャンピオンズ」は同5位前後とハードルはさらに上がるが、アジアンツアーの試合としては賞金額の高い今週は、実に魅力的だ。

「ここには良い思い出がある」。茨木カンツリー倶楽部・西コースは川村が唯一の勝利(2013年・アジアパシフィック パナソニックオープン)を挙げた土地。同じく日亜共同主管のフォーマットで、混戦の最終日に首位と2打差を逆転し、世界への扉を開いた。開幕前日の練習ラウンドを終え「レイアウトも面白くて良いコース。最終日をトップ10くらいで迎えられたら。逆転したので、良いイメージはある」と力を込めた。

次週、日本で「トップ杯東海クラシック」(愛知県・三好カントリー倶楽部)に出場後は、アジアンツアーの「インドネシアマスターズ」、「ベネチアン・マカオオープン」に参戦予定。しっかり稼いで、再び海を渡りたい。(大阪府茨木市/桂川洋一)

2016年 アジアパシフィック ダイヤモンドカップ