遠くは見えるんですけどね…藤田寛之、47歳目前の悲喜こもごも
2016/05/20 18:57
国内男子ツアー「関西オープンゴルフ選手権競技」2日目を24位から出た藤田寛之が1イーグル2バーディ、2ボギーの「69」(パー71)でプレー。後半6番(パー4)で139ydからの2打目を9Iで直接カップに沈めた一打が効き、通算2アンダーの11位タイに浮上した。
来月47歳になるベテランがかねて訴えていた「近視で乱視」という目の悩み。「遠くにあるピンや、ロングパットでカップが二重、三重に見えていた」という問題を解決するため、今年の2月末についに視力矯正手術を受けた。
視力は手術前の0.6~0.8から1.2~1.5にアップした一方「近く(の視力)は1.0から0.2に下がった」という副作用?が出た。「最初の1、2週間はすごく違和感があって、トップとダフりがひどかった」という。練習を重ねて少しずつ感覚を慣らし「もう馴染んできたと思うし、ピンもカップもハッキリ見える」と、今ではメリットが勝る。手術後の初戦となった「東建ホームメイトカップ」は15位、3週間前の前戦「中日クラウンズ」も12位に入るなど上位フィニッシュを重ねている。
ゴルフのプレーでは視界が明るくひらけたものの、近距離の視力が下がったことで、私生活では「老眼鏡に頼るしかない」と苦笑い。自宅では老眼鏡は欠かせず、それも目線の少し下にズラして掛ける“おじさんスタイル”。「ズラして掛けているから、長男がいつも不思議そうな目で見る。中1には分からんでしょう」。中年の星が語る悲哀は、笑いを誘った。(和歌山県橋本市/塚田達也)