2年目のジンクスを吹き飛ばせ 寮生活継続の堀川未来夢
2016/04/13 18:54
昨年9月のツアー外競技「片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権 レクサス杯」で石川遼を破ってその名を広めた堀川未来夢。同大会で、シーズン前半戦の不振に区切りをつけた24歳は、プロデビューイヤーながら同10月「ブリヂストンオープン」で優勝争いを演じてみせるなど賞金ランク41位に入り、14日開幕の2016年国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」をシード選手として迎える。
2年目の今季は1月末の「SMBCシンガポールオープン」で58位。2戦目は出場を見送り、今週の国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」に満を持してきた。試合前日の13日(水)には、プロアマ戦出場のメンバーに選ばれ、雨の中でも笑顔を絶やさずプレー。先輩プロとすれ違うたびに大きな声であいさつする姿にはつらつさが漂った。
1年目のシーズンを終え、下半身強化をオフの課題にした。連戦に負けない体力づくりの拠点は今年も“原点”にある。日大卒業後も静岡県内にある大学の寮に住み込み、お金が貯まったはずの(?)今季もその生活を続けるという。
「僕は大学4年間で、寮の素晴らしい環境、厳しい生活リズムがあって実力が付いたと思っています」。3階建ての寮は1階に充実した設備のトレーニングジムがある。引き続き、大学の同期で同じくツアー2年目の山岡成稔(なるとし)と相部屋で切磋琢磨するつもりだ。
「シードを1年目で取っても、2年目で落としてしまう選手は今までもいた。2年目も変わらず勝負の年です。今年の目標は1勝すること」。真価を問われる1年。それは誰よりも本人が理解している。(三重県桑名市/桂川洋一)