50歳のバースデー マークセンの前に広がる世界
2016/01/30 21:23
国内男子ツアーで現在、最年長の賞金シード選手は誰だろうか。46歳の藤田寛之?2月に48歳になる谷口徹?いずれも違う。正解はタイ出身のベテラン。今年、日本参戦16年目となるプラヤド・マークセンは「SMBCシンガポールオープン」大会3日目のきょう、30日が誕生日。シニア入りする50歳になった。
体感気温は40度近いシンガポールの日中。大汗をぬぐう他選手にまぎれたマークセンは、とても涼しげだった。練習ラウンドでは日焼け防止も兼ねて、ポロシャツの下に長袖のアンダーシャツを着用。笑顔でひとこと「クール」とつぶやいた。
昨年は世界ランキング加算対象のトーナメントだけで34試合に出場。日本ツアーは賞金ランキング20位で終えた。ゆったりとしたスイングで放つ長距離砲は健在だ。
50歳になり、今年は国内シニアツアーにも参戦するつもり。米国チャンピオンズツアー進出も視野にある。「レギュラーツアーも、シニアも、アメリカも。大忙しのスケジュールになる」。
10代で地元ホアヒンのゴルフ場で、球拾いのアルバイトから始めたゴルフ。25歳でプロになった異色のキャリアの持ち主は、日本ツアーが世界に胸を張って送り出せる大ベテランだ。(シンガポール・セントーサ/桂川洋一)