2カ月ぶり国内戦の岩田寛 好成績とは裏腹に「元気も出ない」

国内男子ツアーの今季最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」が3日、東京都の東京よみうりCCで開幕した。10月以降、米国ツアーを主戦場としている岩田寛が出場した。約2カ月ぶりの国内ツアーで、首位と3打差の3アンダー5位と上々の滑り出しを決めた。

だが「手応えはない。元気も出ない。自分でも分からないけど…」と歯切れは悪い。5ボギーを叩いた一方で、1つのイーグル、6つのバーディを重ねたが「曲がったり、載らなかったり、呆れちゃった」と自虐的に鼻で笑うのがせいぜいだった。残り199ydから打ち下ろしの2打目を5Iで1.5mにつけて奪った17番パー5（535yd）のイーグルにも「それはたまたま」。

収穫を挙げれば「アイアンの抜けが良くなった」ことだという。開幕前日の水曜日、工場のある山形県酒田市から本間ゴルフのスタッフが空路で届けた一品は、これまで削って平らにしていたソール形状を、より膨らみを持たせたノーマルな状態に近づけた物で「そこは良かった」。

それでも「プレッシャーが掛かったときにあまり良いイメージが出てこない。そういうのを想定して練習しても全然良くならない」と、すぐに不満が顔を出す。「（元気がないのは）感覚の問題なので説明できない」と、最後までネガティブなコメントは止まらなかった。（東京都稲城市／林洋平）