2015年 カシオワールドオープンゴルフトーナメント

強いBJが帰ってきたぞ!2度の手術を乗り越え復活優勝なるか

2015/11/28 20:12
2度の手術を乗り越え、復活優勝のチャンスをつかんだB.ジョーンズ

ツアー通算13勝の実力者が、2シーズンぶりとなる復活優勝のチャンスを引き寄せた。国内男子ツアー「カシオワールドオープン」最終日。6打差4位からスタートしたブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)が5バーディ、1ボギー「68」でプレーし、通算9アンダーの2位タイに浮上。首位の石川遼との差を1打に詰め、2013年6月「ミズノオープン」以来となるタイトルに前進した。

12年には年間2勝を挙げ、キャリアベストに並ぶ賞金ランク3位に入った。翌13年も夏場を前に1勝を挙げたが、左手首を痛めたことで暗転する。9月「ANAオープン」を最後にツアーから離脱して手術を実施。翌14年の開幕戦で復帰したが、左手首の違和感をぬぐいきれずに2度目の手術に踏み切った。同年7月の「セガサミーカップ」で再びツアー復帰。今もボルトが埋まっている左手首は「プレーに影響はない」としながらも、故障からの2シーズンは未勝利が続いている。

「手術を2回もしたし、いろいろなことがあった2年間だった」と振り返るジョーンズ。16年1月から施行されるアンカリング(グリップエンドを体の一部につけてパットする打ち方)禁止を見据えて今年から14年間使用していた長尺パターを手放し、さらには「母がガンに冒され、精神的な影響もあった」。

今季は現時点で賞金ランク60位と、満足からは遠いポジションにいる。「(自身の)シーズン最終戦ということで、失うことは何もない、という気持ちで思い切りできている」という今週につかんだ復活優勝のチャンス。「勝ち方というのは、時間が経っても忘れないもの。優勝をするためにゴルフをしているし、その機会が巡ってきたと思って頑張りたい」と力を込めた。(高知県芸西村/塚田達也)

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