2015年 カシオワールドオープンゴルフトーナメント

わずかに…逆転賞金王があり得る日本人選手2人

2015/11/25 20:50
2位で追う宮里優作。逆転には残り2試合で2連勝が最低条件となる

国内男子ツアー「カシオワールドオープン」は26日、高知県のKochi黒潮カントリークラブで開幕する。今季も残り2試合となった賞金レースは、1位のキム・キョンテ(韓国)が2位以下に6400万円以上の大差をつけ、最後の直線を快走している状況だ。キムが今大会で2位タイ(2人まで)以上に入るか、賞金3位までの選手が優勝できなければ、最終戦を待たずに、2010年以来2度目となるキムの賞金王が決定する。

勝負は下駄を履くまで分からない、という。

あくまで数学上の話になるが、賞金2位の宮里優作(約6401万円差)、同3位の池田勇太(約7313万円差)は、キムが2位タイ(2人まで)以上に入らない限り、辛うじて逆転賞金王の可能性を残している、ということもできる。もちろん、今大会と次週の最終戦での2連勝(ともに優勝賞金4000万円)が最低条件になる劇的シナリオで、だ。

前週の「ダンロップフェニックス」優勝で賞金4000万円を加算し、賞金2位に急浮上した宮里にとっては、“3連勝”での逆転賞金王プランとなる。「急に(賞金王争いに)入ってきちゃって。 え、オレ?みたいな感じだけど…」としながらも、「自分がやるべきことを最後までやった結果、優勝になればいい」と前を向いた。今大会で優勝し、キムが2位タイ(3人以上)以下なら、最終戦に逆転の可能性を持ち越せる。

池田も同じく、逆転には2連勝が最低条件。「やるべきことは1つ? そうですね。今週がツアー最終戦という感じで戦いたい」と言葉にした。池田は今大会で優勝しても、キムが6位以上に入ると、キムの賞金王が決定してしまう。

2010年以来となる賞金王は目前。キム・キョンテは今週で決めるか

一方のキムは「今週で決まって欲しい。プレッシャーをなくして最後の試合に行きたい」と目前に迫ったタイトルへの思いを改めて口にした。「優作さんは先週も優勝しているし、自分も頑張らないといけない気持ちでプレーしたい」。

タイトルを前に、何が起こってもおかしくない雰囲気?――3人のコメントを噛みしめながら初日のプレーを見守りたい。(高知県芸西村/塚田達也)

2015年 カシオワールドオープンゴルフトーナメント