2015年 日本オープンゴルフ選手権競技

岩田寛へのJGA処分 五輪出場には「関係ない」と強化委員長が見解

2015/11/16 17:31
JGA主催競技への出場停止処分を受けた岩田寛。(写真はOHLクラシックatマヤコバ)

日本ゴルフ協会(JGA)が岩田寛に科した2017年度末までのJGA主催競技への出場停止処分に関連し、JGAが設置したオリンピック対策本部強化委員会の倉本昌弘委員長(日本プロゴルフ協会会長)は16日、岩田の2016年リオデジャネイロ五輪への出場について「関係のない話だと思う」との見解を明らかにした。

JGAはオリンピックへの選手派遣などで日本ゴルフ界の窓口にはなっているが、オリンピックの主催は国際オリンピック委員会(IOC)で、代表選手の認定や強化費用の負担は日本オリンピック委員会(JOC)が担っている。倉本委員長は、「JGAが主催しているわけではないし、立ち上げた組織委員会との中間に入っているだけ」とし、JGAの処分がオリンピックへの選手派遣には効力を及ぼさないとする見解の根拠を説明した。

リオ五輪への出場資格は、男女とも2016年7月11日時点の世界ランキング上位2人ずつが自動選出される。16日現在で圏内につけるのは、松山英樹(15位)と池田勇太(92位)。岩田は100位で3番手につけている。

岩田が新シーズンから参戦している米PGAツアーは、1試合ごとの世界ランク配分ポイントが日本ツアーよりも高い。さらに、来年1月から7月11日までの試合数で比較しても、日本ツアーの10試合(未発表のため2015年実績)に対し、27試合(メジャーを含む)と大幅に多い。

岩田は先月、米ツアーの新シーズン開幕戦「フライズドットコムオープン」出場が可能になったため、当初エントリーしていたJGA主催の「日本オープン」(10月15日~)を欠場し、JGAから主催試合への出場を停止する制裁処分が下っていた。

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