2015年 三井住友VISA太平洋マスターズ

バッバ・ワトソンはサービス精神も超一流「富士山のコースを見てもらいたい」

2015/11/11 18:17
2年連続出場のバッバ・ワトソン。18番では見事なウォーターショットを披露した

国内男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」が12日(木)、静岡県の太平洋クラブ御殿場コースで開幕する。前日にはプロアマ戦が行われ、2年連続出場のバッバ・ワトソンが早くも日本のファンを魅了した。

2012、14年と「マスターズ」を2度制した世界屈指の飛ばし屋レフティ。米ツアーの平均飛距離を表す「ドライビングディスタンス」では、ツアーに本格参戦した2006年以降、1位を5度、2位も4度記録している。9年ぶりに来日した前年大会では平均311.88yd(各ラウンド指定2ホールで測定)をマークし、2位に8yd差をつけてトップ。スコアでは24位に終わったが、日本のファンに世界のビッグドライブを見せつけた。

開幕前からワトソンが1Wを握るたびに歓声が沸いたが、この日一番の声援を呼んだのはティショットではなかった。18番はグリーン右手前に池、左奥には3つのバンカーが構える名物パー5。同ホールをバーディで終えると、すぐにグリーン手前の池の前に向かった。自らボールを池に落とし、そこからウォーターショット。60度のサンドウェッジで水しぶきを上げると、ボールは大歓声に包まれながらピンそば50センチについた。

「日本のファンに喜んでもらえてよかった」とサービスを満足げに振り返ったワトソンは、その様子をマネージャーにスマートフォンで撮影させ、自らのSNSにアップした。これは母国、世界中のファンへの気遣いでもあり、日本の関係者を大いに喜ばせるものでもあった。「富士山が見えるこのコースを見てもらいたい」――。

今大会を前に太平洋クラブ名誉会員にも就任した。日本随一の絶景が広がるコースは大のお気に入り。世界遺産、富士の麓で世界のプレーを存分に見せつける。(静岡県御殿場市/林洋平)

2015年 三井住友VISA太平洋マスターズ