2015年 三井住友VISA太平洋マスターズ

キム・キョンテが体調不良で欠場 賞金王争いへの影響は

2015/11/11 18:24
賞金ランクトップのキム・キョンテが欠場。2位の池田勇太には差をつめるチャンスだ

国内男子ツアーの賞金ランキングトップを走るキム・キョンテ(韓国)が、体調不良を理由に12日(木)に開幕する「三井住友VISA太平洋マスターズ」を欠場することが決まった。前週は中国で行われていた「WGC HSBCチャンピオンズ」に出場したため、2週連続で不在となる。

今週の会場である静岡県の太平洋クラブ御殿場コースに姿を見せキムは、開幕前日のプロアマ戦をキャンセル。前週は最終日にホールインワンを達成するなど27位タイで終え、上り調子と見られたが、発熱などを訴えてコースを去った。

注目を集めることになったのはキムに続くランキング上位の選手たち。約6900万円差で2位につける池田勇太は「とにかく差を縮めることだけだと思う。今の自分はとにかく優勝が欲しい」と惜敗続きの秋を経て、終盤にチャージをかける意気込み。4位の小平智も「まだ1年で複数回優勝したことがない。自分にもできると思ってやりたい」という。シーズン終了時にランキングで2位以内に入れば、例年は「WGCキャデラック選手権」の出場権が付与されるが「優勝を重ねて、賞金王の可能性があるうちは諦めずに頑張りたい」と意気込んだ。

「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」からの2週連続優勝がかかる谷原秀人は賞金ランク3位に浮上した。御殿場で2013年大会を制した経験があり「今年はまだグリーンが少し重め。普通にやればアンダーパーを積み重ねられる。そこそこの位置でスタートして、チャンスのあるところで勝負したい。差を詰めないと。このまま賞金王が決まったらつまらない」と虎視眈々と“逆転”を狙っている。

その一方で谷原は「キョンテはかわいそうだった」と複雑な面持ち。規定ではプロアマ戦を欠場すると本戦には出場ができないため「きょう病院に行けば、試合には出られるかも知れなかった。彼もズル休みをしているわけではないから…」と気遣っていた。(静岡県御殿場市/桂川洋一)

2015年 三井住友VISA太平洋マスターズ