堀川未来夢と片山晋呉 「最終日最終組」の師弟対決が実現
師弟コンビが「最終日最終組」の座を射止めてみせた。国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」3日目を3位から出た堀川未来夢が「69」(パー71)でプレーし、通算9アンダーで単独首位に再浮上。9位から出た片山晋呉も通算7アンダーの3位に順位を上げ、初日を終えて熱望していた堀川との最終組に滑り込んだ。
9月「ネスレ日本マッチプレー選手権」で初めて共にした練習ラウンドがきっかけとなり、一気に親密さが増したという2人。堀川にとって片山は、今や「師匠のような方」という存在で、片山から受けたリスク回避のコースマネジメント指導により「ゴルフが安定した」という。
この日は強風に悩まされながらも「得意のパットでスコアを作れた」と、4バーディ、2ボギーでプレー。最終18番は154ydの3打目をピン1mに絡め、単独首位を決めるバーディフィニッシュで締めくくった。片山との最終日最終組対決であると聞き、「本当ですか?それは嬉しいですね」と笑顔。「夢のようだけど、現実に起きたことと受け止めて、優勝するかたちで恩返しがしたい」と、最終日のティオフを心待ちにする。
一方の片山は堀川の2組前をプレー。ホールアウト後は「もしかしたら堀川くんと最終組で一緒になると思って、スコアカードを真っ先に出した」という。この日は、スコアボードで自分の位置を確かめながらも、やはり気にかかるのは堀川のポジション。「いつ崩れるのかな?と思っていたけど、頑張っていたので嬉しかった」と、弟子の健闘に目を細めた。
今週は連日のように夕食をともにしており、「きょうも食べると思うよ」と片山。酒を酌み交わしながら3時間ほどの夕食時には、ゴルフの話をほとんどしないというが、堀川は「こういう状況なので、少しはすると思います。語ってきますよ」と、話したいことは山積みのようだ。ツアーでは初となる師匠との直接対決を前に、「絶対に負けない、くらいのことは言っておこうと思います」と宣戦布告。片山も「すごく良い感じできているので、あとは勝つだけの状態になっている。楽しみですね」。弟子の挑戦を、全力で迎え撃つ。(千葉市緑区/塚田達也)