2015年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント

3度の風呂でも痛みは消えず・・・竹谷佳孝は「ケガの功名」

2015/10/23 19:33
フィニッシュで表情をゆがめながらも首位争いにとどまった竹谷佳孝

「まさにケガの功名ですよ」。国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」2日目。3位から出た竹谷佳孝が4バーディ、2ボギー「69」(パー71)でプレーし、通算6アンダーの5位に後退しながらも上位をキープ。「パットも良いので楽しみです」と、首位と2打差で迎える決勝ラウンドに期待をこめた。

「背筋の左側が痛いんです」と手でさする背中の痛みは、初日の後半3番で発症した。1打目を林方向に曲げ、クラブが後方の木に当たらないように2打目のテークバックに入った直後に、腰に違和感が走った。続く4番のティグラウンドで素振りをしたところ、「背筋にピキッときた」。前半の貯金もあって初日を4アンダーで完走したが、「昨日は(痛みが)尋常じゃなかった」という。

ホールアウト後は「ひたすら温めた」と自己流の治療に専念。ゴルフ場の風呂に40分ほど入り、ホテルに戻った後は夕食前、さらに就寝前と、計3度も湯船に浸かった。同郷の後輩、平本穏に買ってきてもらった温湿布を背中に張って就寝。いくらか痛みは和らいだものの、2日目は不安を抱えてのスタートだった。

前半はオーバーパーを叩いたが、「途中からフィニッシュで力まないようにした」という後半はスイングの安定感が増し、3バーディを重ねて上位に再浮上。「いやあ、ケガの功名です。治ったら、また(ショットが)グチャグチャになるから」と冗談を交えながらも、「ガマンしていれば良いことがあると思うので頑張りたい」と表情を引き締めた。(千葉市緑区/塚田達也)

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