2015年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント

キャンピングカー暮らしの稲森佑貴が首位浮上 ただし今週はホテル住まい

2015/10/23 19:07
首位で決勝ラウンドに進んだ稲森佑貴は「優勝するつもりでプレーしたい」と意気込んだ

国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」2日目を7位から出た稲森佑貴が7バーディ、2ボギー「66」でプレーし、通算8アンダーの首位タイに浮上。プロ5年目の21歳が今季初めてリーダーボードのトップに名前を載せ、決勝ラウンドへと折り返した。

「今週はホテルに泊まっています」。そんな、当たり前に聞こえる言葉に驚いた。稲森はこれまで経費削減のため、キャディを務める父が運転するキャンピングカーでツアーを転戦してきた。「僕が赤ん坊のころからあった」というキャンピングカーは現在で3代目となり、今年11月には4代目を購入予定だという。

昨季の賞金ランク75位に入り、いわゆる第2シードで出場権を得た今季開幕時も「ホテルは広すぎて落ち着かない」と、キャンピングカー暮らしへの愛着を口にしていた。しかし、前週「日本オープン」は兵庫県、今週は千葉県、次週「マイナビABCチャンピオンシップ」はまた兵庫県での開催。連戦が続く中での長距離移動にも限界があり、今週はキャンピングカーを神戸空港に置いて空路での移動を選択した。

慣れないホテル生活に違和感を抱くこともあるが「手足を広げて眠れるし、たまにはホテルも良いかなと思えてきた。来年はキャンピングカーを使いながらも、ホテルの比重を増やすと思う」と笑う。

9月の「ダイヤモンドカップ」で5位に入るなど、獲得賞金を2000万円台に乗せて来季シードに当確ランプを点灯させたばかり。初めてのフルシーズンの戦いが見えてきたことで、現在賞金ランク35位にいる成長株に少しずつ変化が芽生えはじめているようだ。

当面の目標は、今季優勝者か11月の「カシオワールドオープン」終了時点の賞金ランク上位20位まで(定員30人に達するまで繰り下がる)が条件となる最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」出場にシフトした。「優勝するイメージを持って決勝ラウンドをプレーしたい」と、週末の戦いに向け意気込んだ。(千葉市緑区/塚田達也)

2015年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント